転職するSEのための、自己PR例文を集めました。
「例があれば、いくらで書けるんだよ。プログラムだって!」
というあなたは、チェックしてみてください。
インパクトのある自己PRを書かなくては…これで転職できるかどうかが決まるからな…
なんて、気合MAXで書こうとしていませんか?
自己PRのコツは、
転職先の会社の人事部担当者が知りたいことを網羅する。
ただ、これだけです。
では、人事部担当者が知りたいことってなんでしょう?
これらに対する答えを、以下の流れでサラッと簡潔に書いていくといいでしょう。
面接は限られた時間でおこなうため「簡潔に伝える」という能力も見られているます。
SEやPGっていう人種は、自己アピールが苦手です。
私も、自分を売り込む自己PRが苦手でした。
売り込みは営業担当に任せてましたからね。
自己PR文を書くのに悩んだ時期は、営業の人ゴメンって心のなかで謝ってました。
さて、自分でも自覚している欠点がある場合、自己PRではどうすればいいのでしょう?
どれもイマイチですね。
一番良いのは、「短所を短所として捉えない」という前向きさのアピールポイントにすることです。
人事部担当者だって、完璧超人を探しているわけじゃありません。
短所も当然あるってわかってるわけです。
ただ…それを正直に言っちゃうような人、かたくなに隠そうとする人はちょっと不安になっちゃうんですよね。
もちろん、ウソをつくなんてのは論外です。
たとえば、こんな短所があるとしましょう。
これを正直に自己PRに書くとすると…
…って、短所を改善する気ないだろ!っていう雰囲気が漂ってきますね。
こう書いたらどうでしょう?
言い回しもそうですが、転職先の会社に利益がでるようにします、という言い回しにすると良いと思います。
ただし…社会人としてありえないレベルの短所は、やはり努力して治しましょう。
まあ、さすがにそんな人は…いないと思うんですけどね。
自己PR文の例文です。
何の技術者で →「UNIX技術者」
転職先がどういう会社か →「モバイルに強い会社」
がわかっていれば、そうそうはずさないと思います。
ネットワークを含めたサーバ構築を数多くこなしてきました。←何が得意か?
LINUX、PCサーバ混在環境で
Webサーバ、メールサーバ、DNSサーバ、Webアプリケーションサーバ、DBサーバを
負荷分散環境で構成することが多かったですね。 ←具体的には?
規模は数台~10台程度です。製造系、流通系のお客様がメインでした。
お客様から要件をヒアリングし、基本設計、詳細設計、構築までをおこなってきました。
大型のネットワーク機器や最新のミドルウェアについては
専門の技術者と連携をとることも多かったですね。 ←お客や同僚ともうまくやってました!
私は転職回数が多いのですが、「2次請け、3次受けから元請けへ」「自社ソリューションを持つ会社へ」ということを目的としたものです。 ←突っ込まれそうな箇所への予防線
モバイルという分野で実績のある御社では、ウェブシステム環境を構築した経験を活かして、開発チーム、コンテンツチームと連携し、より良いモバイルシステムを構築する仕事ができれば、と考えています。←どういう仕事をしたいか?
これくらい書ければ、少なくとも自己PRが原因で落とされることはないでしょう。他にも、自己PR文のポイントになることをまとめてみました。
などなど、当サイト管理人の周りでも全くの異業種に転職していく人はいました。
ただ、ほとんどの場合は自営業系でしたね。
転職理由のほとんどは、
「SEがイヤになった。以前から興味のあった仕事の勉強を始めて、思い切って転職した」
というものでした。
これが、別の会社に転職するとなると、理由を正直に書くのはよくないでしょう。
もちろん、転職先の人事部の担当者は「SEがイヤでやめたんだな」ってことはわかってます。
だけど、それを正直にぶっちゃけてくる人は取りたくないんですよね。
大人力(おとなりょく)で、アピールして欲しいと思っているわけです。
鉄板のシナリオとしてはこうです。
SEとしての業務に打ち込んでおりましたが、
○○という仕事がずっと気になっていました。
激務の合間を縫って、個人で勉強をしてきました。
このたび、プロジェクトの切れ目が来ましたので、
人生は一度と決意して、転職活動を行なっています。
相当の決意で望んでいますよ、ということをアピールするわけですね。
もちろん、SEとしての経験が活かせるようでしたら、どんどんアピールしましょう。
SEを10年やってたんですが、ひどい残業に、激務、人間関係も辛かったんです。
自分には向いてないなと思いました。
そこで、目についたのが○○という業界です。
なんか楽しそうだなと思って勉強してきました。
SEよりはよっぽど自分に合っていると思います。
これは正直ですが、ぶっちゃけすぎですね。
去っていく業界のことを悪く言うのはマイナスポイントにしかなりません。
また…
当然ですが、SE知識が役に立たない業界に、何の知識もない状態で転職というのは難しいだと思ったほうがいいでしょう。
自己PRで「なんか楽そうなんでぇー やりたいと思ってぇー」
と言うわけにはいきません。
ざっくり、公務員SEというのはどういうものか知っておきましょう。
こういったものに疲れ果てて、公務員を目指すSEが多いと聞きます。
当サイト管理人は、SEの立場で某お役所にいったことがあります。
お役所にも「システム部」とか「システム課」というのがあるんですね。
で、何人か他業種から転職してきた人がいるんです。
業者さんにこんなこというのは、何だけど…と前置きしつつ教えてくれました。
「時間は9時5時だし、出張のときは早めに帰ってもOKなんですよ。ナイショですよ」
「高価な機器も割りと簡単に入りますから、技術好きな人にはいいかも」
「わからないことがあったら、業者さんに振るだけなんで楽なんですよ」
おいおいぶっちゃけ過ぎだろと思いながら聞いてましたが、
確かに楽そうなんですよね。
「ただ、お偉いさんのパソコンが壊れたとか、そういうのがめんどいです」
とは言ってましたね。
なんでも、今すぐ治せって理不尽な要求が来るとか。
まあ…さすがにいいことばかりじゃないんですね。
さて、企業のSEから、公務員になるなら、
やはり「システム部」「システム課」への転職が成功確率高いと言えるでしょう。
開発スキルよりは、システム全体を見られるような浅く広い技術が求められるでしょうね。
また、実務に役立たないと現場では軽く見られる「資格」ですが、公務員への転職には大きな武器になります。
一般から公務員SEになる方法は2つ。
公務員資格を取るのは、時間もお金もかかります。
そのため、SEとして公務員になるなら、民間企業経験者枠を受験するのが現実的と言えるでしょう。
具体例を見てみましょう。
千葉市役所では、以下のページに試験内容が記載されています。
SEの試験区分は「事務>情報」になります。
試験は1次(筆記試験 選択問題、論文)と、2次(面接試験)の2段階。
「技術」じゃなくて、「事務」の区分だったのが意外!
経験者枠の試験過去問題は公開されていませんが、初級・中級・上級試験の過去問題、例文はウェブで見られます。
参考)過去の問題・例題/千葉県
ちなみにこれは、初級の教養問題(選択問題)。
うっ…。あなたは、わかりましたか? 私は…わかりませんでした!
資格は、年齢制限(27歳~59歳)、経験(直近10年のうち、6年以上)の2種類のみ。
年齢制限の上限、高いんですね。50歳でも普通に受験資格があるって、民間ではなかなかありません。
なお、経験については、職歴証明書が必要だそうです。
職歴証明書は、在籍していた会社の人事部・総務部などに依頼して書いてもらう書類。決まったフォーマットはなく、在籍していたことを証明する書類です。
この書類は、円満退社していないと、すごく頼みづらいですね…。
本音は「公務員が楽そうだし、時間の拘束も少ないし、安定してるから」だと思います。
だけど、そんなことを正直に書いちゃダメです。
大規模なシステムを業者の立場で拝見させていただいた経験があり、興味を持っていました。
より近いところで、システムに関わる仕事がしたいと思い、現業のプロジェクトの切れ目を狙って
応募いたしました。
今までの経験を活かして、ベンダとの連携、現場との調整などスムーズに行えると思います。
なんていうのはどうでしょう?
民間と違って公務員は、「利益を出す」とか「効率化」が、それほど求められてないということですね。
「文句が出ないように回してくれればいい」というのが、本音のようです。
「楽だから社内SEに転職したいんです」と、志望動機に書くわけにもいきません。
業者の立場として見ていると、企業の社内SEって楽に見えるんですよね。
だから、当サイト管理人の周りでも
「あぁ~、社内SEになりたい」
っていう人が多いです。エンドユーザの情シス部門ですね。
たしかに…
隣の芝生は、ってやつかも知れませんけど。
それはともかく、社内SEになりたい場合に、困るのが転職理由というか、志望動機。
まさか「仕事が楽だって聞いたのでやりたいんですよねぇ~」なんて書くわけにも行きませんからね。
まず、社内SEを求人している会社が、何を求めているかを考えます。
志望動機=会社の利益になっているとわかりやすいですね。
では、会社の利益とは?
「コスト削減」と「売上げアップ」です。
この2点を盛り込みましょう。
経験と実績を活かして、会社の利益に役立ちますという流れで作ってみましょう。
社内SEという立場でしかできない仕事をしたいんです、!という切り口で書いていきましょう。
やりたいことに加えて、会社の利益も考えていますよ、という点もアピールしていきます。
現在までに、数多くのシステム構築を手がけてきました。
ただ、1ベンダとしての限界も感じています。
システムを導入後は、不具合発生時の対応や、メンテという役割でしかシステムに関われないからです。
例えば、○○という経験がありました。
導入したシステムを使って、どのように会社の利益に貢献できるか。
私はそのことが一番重要だと考えています。
具体的には、2点を踏まえて仕事をしていきたいです。
1点は、システムが直接、または間接的によって生み出す利益。
2点目は、利用者部門の皆様の使い勝手のバランスを取ってシステムを構築・運用していくことです。
私は、外部ベンダとの連携、システムの構築から運用まで経験を積んできました。
○○というベンダと連携して、○○系システムの構築、運用を行った経験があります。
御社では、○○という取り組みをされていると聞いております。
IT技術面だけでなく、企画段階からプロジェクトに取り組み、御社のお役に立ちたいと考えております。
赤字部分のところに、あなたの具体的な経験を盛り込みましょう。
緑字部分には、志望先企業の情報を盛り込みます。企業の公式サイトをチェックして、ニュースやプレスリリース内容を参考にしましょう。
就職先がなかなか決まらなかったとか、ちょっと充電期間を置きたかったとか、ブランクの理由は色々あると思います。
でも、それを真っ正直に面接などで言うと、だいたいマイナス評価になるんですね。
中には正直者を採りたい!という会社もあるかも知れませんが、ほとんどの会社は、実際はどうであれば、大人の理由付けをしてブランクの説明して欲しい、と思っています。
例えば、こんなふうに書くのはどうでしょう?
◯年◯月ごろから、フリーランスSEとして活動する準備をしておりました。
具体的には、情報処理試験を取得すべく勉強をしつつ、小規模案件をこなしておりました。
しかし、個人で受けられる案件規模には限界があることを痛感し、組織に属して規模の大きい案件に関わっていきたいと思ったのです。
そこで、特に◯◯という分野につよい御社にて、SEとして案件を担当したいと考えております。
ポイントとしては、「なんか会社イヤんなっちゃって、家にこもってました」とかネガティブなことを言わずに、より高みを目指すためにチャレンジしていたのです!とアピールすることですね。
年齢がいっていてブランクがあると、なかなか採ってくれる会社は少ないかも知れませんが、あくまで前向きなアピールを忘れなければ可能性はあると思います。
実は、当サイト管理人は、自己PRを人に書いてもらいました。
転職エージェントに作ってもらったんですね。
面談して、エージェントの質問に答えていくと、
知らず知らずの間に、私の長所がイヤミなくアピールされ、
それでいて人事部のかたのツボを掴みまくった文章が出来あがるんです。
「これ…お金かからないですよね?」
って、聞いたほどです。
例文あってもうまくかけないとか、自己PR文書いてる時間がないよ…というあなたは、転職エージェントに丸投げするのも良いかも。
こちらを参考になさってください。