SEの転職に有利な資格ってあるんでしょうか?
「SEなんてなぁ、資格よりも経験だよ経験!」
なんて、先輩SEたちはよく言っていました。
しかし、採用する側の意見は全く違います。
平成29年に経済産業省がおこなった調査によると、
IT関連企業が、「ITスキル診断結果」「IT系資格」「情報系分野の学歴」をどの程度重視しているかを調べた結果…
ダントツで、IT系資格を重視!
IT系資格を保有しているという事実は、書類選考や面接の場でも、ウソのつきようがないんですよね。
「合格証見せて」で、ウソはばれてしまいます。
では、どういう資格が転職に有利なんでしょうか?
調査では、基本的なIT系資格が多く上がっていましたが、
転職時に有利な資格は、PMPでした。
平成27年に、「評価されるIT技術者資格は何か?」を調査したレポートが見つかりました。
参考)独立行政法人 労働政策研究・研修機構「企業における資格・検定等の活用、大学院・大学等の受講支援に関する調査」
採用企業が重視する割合を、ランキング形式で紹介します。
一位はなんと、「そんなの今更とったてってしょうがないだろう…」と、SEの間で言われている基本情報処理技術者!
スキルを見るためというよりは、未経験者をはじくために使われることの方が多いのかも知れません。
意外なところだと、簿記の資格がそこそこ重視されます。お金の計算は大事ということでしょうか。
なお、IT系でIT企業の採用での重視度がゼロだったのが、日商PC。
一部の大学では、推薦基準の一つとして設定されていることもあるのですが、企業では重要視されていないようです。
関連)簿記 入試で優遇される大学 | 商工会議所の検定試験
上記のランキングは、「IT系」として、全ての職種をひとまとめにした調査でした。
当然、プロマネとプログラマーでは、求められるスキルが全然違うはず。
というわけで、SEの求人情報を調べて、必須資格とされているものを調査しました。
プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)試験は、IT・パソコン・情報技術カテゴリでは難易度上位(14位)にランキングさられています。応用情報技術者やオラクルマスターゴールドとほぼ同じ難易度とされています。
PMP資格の難易度が高い理由としては、以下のようなものが挙げられます。
受験資格が厳しい
PMP資格の受験資格は、以下のとおりです。
これらの条件を満たすためには、一定のスキルと経験が必要です。
試験の難易度が高い
PMP資格の試験は、4時間で180問の選択式問題に回答する形式です。試験の合格率は、非公開ですが約60%とされています。試験は、プロジェクトマネジメントの知識とスキルを問う問題で構成されており、難易度は高めです。
正答率が60%以上でなければ、PMP資格試験に不合格となります。複雑でアプリカーシブなトピックを網羅する内容や受験時間が限られていることから、難易度が高いとされています。
最新のプロジェクトマネジメントの知識を身につける必要がある
PMP資格の試験では、最新のプロジェクトマネジメントの知識を問う問題も出題されます。そのため、常に最新のプロジェクトマネジメントの知識を身につけておく必要があります。
PMP資格は、プロジェクトマネジメントの知識とスキルを認定する、世界で最も権威のある資格です。PMP資格を取得することで、プロジェクトマネジメントのスキルを向上させ、キャリアアップにつながります。
「35時間公式研修」として知られるPMP受験資格は、セルフパスで学習を通じて受講できるプロジェクトマネジメント(PM)に関する35時間のコースです。
そのコースを受講し、PMP受験に必要な条件を満たしていると、その証明書が受験者に発行されます。
PMPのテーマは、プロジェクトの評価や管理、立案などが含まれます。
セルフスタディで勉強するだけではなく、オンラインのeラーニングを利用しても、PMPの35時間の公式研修時間を受講できます。
このeラーニングは、安く便利な方法でPMPの試験受験スキルを身に付けることができます。
プロマネは、100人以上の規模のプロジェクトをまとめる役割です。
プロマネに必要とされている資格って、どういうもの?
コミュニケーション系資格
プロジェクト管理系資格
各社のキャリア採用募集要項によると、プロマネはどちらかというと経験重視。
ただし、大企業になると英語のコミュニケーションが強く求めらます。
外資系を相手にする場合は、TOEIC 900点以上(現地でビジネス会話ができるレベル)を求められるケースも。
PMPは、必須資格としている会社も多いです。
大規模システムの方式設計などを行う役割です。
コミュニケーション系資格
プロジェクト管理系資格
技術系資格
まとめ
ここでも英語が重要に。大きなプロジェクトへの参加前提で、技術的な内容を外国語で伝えるスキルが求められているのだと思います。
ベンダ系資格は、最上位のものが求められます。
小規模(数人~数十人)のチームをまとめる役割。
コミュニケーション系資格
TOEIC 700点以上
技術系資格
プロジェクト管理系資格
まとめ
英語は話せれば有利。技術系は、深い知識というよりは幅広さが求められることが多いようです。
プロジェクト管理のPMPは必須に近いです。
チーム内のプロジェクト管理が出来るかどうかを見る指標というよりは、実際にプロジェクト管理で使う必須知識だからという理由。
開発メンバー。
コミュニケーション系資格
TOEIC 700点以上
技術系資格
プロジェクト管理系資格
まとめ
転職時に有効な資格は、チームリーダーとほぼ同じ。
英語の技術文書を読むことができるか?の目安です。
開発メンバーとしては、PMPの資格を持っていなくても問題ないと思いますが、最低限PMBOK(PMPで得られるプロジェクト管理の知識)の基本は理解しておきたいところ。
大きな企業ほど、英語、プロジェクト管理系の能力を重視しているようで、中途採用の募集要項にも多く出てきます。
PMPは、ITベンダーの技術者が取得すべき資格ベスト3に選ばれています。
IT団体認定資格では、1位にランクされてます。
さらに、あなたの得意分野の技術系資格を取得しておくとよいでしょう。
基本情報処理技術者試験や、応用情報処理技術者試験は、、「少なくとも、未経験ではないんだな」と転職先にアピールするには良いと思います。難易度もそんなに高くないです。
証券業界のSEなら、証券アナリストの資格を持っていると有利なケースもありますし、官公庁系の入札要件にはメンバーの資格が明記されていることも。
転職エージェントを利用すると、志望先の企業で求められているスキルや資格を具体的に教えてもらえます。
面談時に、資格やスキルをどうアピールしていいかわからない、というあなたには良いと思います。
PMP試験の合格率は約60%と言われています。
(※ただし、公表されているわけではありません。
情報処理技術者試験などと比べて合格率が高いのは、
受験費用が高いため、冷やかし受験のようなことが少ないからだと思われます。
具体的には200問の選択式問題が出題されます。
嫌らしいことに、そのうち25問は採点されないダミー問題なんですね。
採点対象の175問のうち、106問以上正答で合格となります。
PMPは自宅やオフィスで受験することができます。
受験費用は、1回あたり555ドル。(再試験は375ドル)
なお、年会費139ドルのPMI会員になると、トータルで少し割引になります。
関連)PMP試験の受験費用
PMPの要件は以下の通りです。