収入を増やすための、狙い目のIT系資格についてまとめました。
実際に取得した、以下の資格試験の勉強方法、試験の雰囲気などについてまとめてます。
資格を持っていると、毎月給料に資格手当がつく…
というのも今は昔。
1990年代は、資格手当だけで年収が50万円変わることもありました。
最近では、月給へのプラス手当をやめて、一時金制度を採用している会社が多いようです。
オー人事のIT系サイト、「エンジニアガイド」によると、資格手当の相場は以下の通り。
比較的取りやすいとされるITパスポートでも、けっこうもらえます。
わぁ、けっこう凄い!
受験料がコストとするとリターンが大きいな!と思ったのですが、支給期間は12ヶ月とのことで、一時金を分割で支払う方式だったもよう。
さらに、2018年3月で受付終了となりました。
せちがらい…
私の居た派遣系の会社では、ITパスポート取得で、一時金2万円がでました。
IT資格手当制度は、派遣系の会社ほど一時金がオイシイことが多いです。
なぜなら、派遣先に売り込む際、資格の有無はわかりやすいアピールポイントになるからです。
「基本情報処理技術者」や「応用情報処理技術者」取得者で、最低限の知識を持っているまともな人、を募集している企業は多いです。
オラクルマスターやシスコ資格など、最低限の現場技術をもっている証として派遣SEの条件を提示してくる企業もあります。
派遣SEで「あんな資格あったって、仕事には何の役にも立たない」と、他人を牽制する人がいます。
でも実際は…
資格持ってる人が、高度な仕事を担当する確率が高いんですよね。
上司や親会社などから見ても、
「あの人は職歴長いけど、何の資格も持ってない」
「あの人は、若いけど資格をいくつか持ってる」
どちらに仕事を任せるか…
「資格」っていう客観的な基準があると、仕事を振りやすいのかも知れません。
あなたが転職を考えているなら、資格をいくつか持っていることはある程度の武器にはなります。
たしかに実務に直結しない資格は多いです。
でも、「この人はキッチリ自分で勉強出来る人なんだ」っていうイメージを持ってもらえるんですね。
転職時に、応募が多い職場だと、人数を絞るために「基本情報処理持ってない人は落とそう」と、足切りに使われる場合もあります。
こちらの調査で、企業が中途採用時に重視する資格をまとめています。
「企業における資格・検定等の活用、大学院・大学等の受講支援に関する調査」平成27年 (労働政策研究・研修機構)
ダントツで多いのが基本情報技術者と、応用情報技術者。
転職を考えるなら、この2つは取っておいた方が選択肢が広がりそうですね。
受験者数5万人超、合格率22%で未経験者も多いです。
資格手当の金額は一時金10万円でした。
私は35歳を過ぎてから、基本情報処理技術者試験を受験しました。
大学生も受験するようなこの資格、気恥ずかしさもありました。
落ちたらかっこ悪い。
でも、このまま年齢を重ねて、「勉強しても頭がついていかない」状態になるのがもっと恐ろしかった。
基本情報処理技術者試験は、受験者数が5万人以上で、合格率22%。
えっ?22%って相当難しいのっ!?
って思いましたが、会社に言われて受験だけしにいく人も一定数いるらしく、
難易度はどっちかっていうと易しいのだそう。
それでも、未経験者にとっては難しいのかも…。
勉強方法は、過去問題集を購入してひたすら解くこと。
最新版の過去問じゃなくて、1年前のやつをブックオフで買いました。
だけど、ショックなことに、初見での模試の正解率は30%程度。
午前正解率50%、午後10%ってところでしょうか。
うわっ!?予想以上に、オレ、ダメな人!
って思いました。
そうなんですよね。
実務には絶対出てこないだろっていう問題が、結構多いんですよ。
いや…すみません。かっこつけました。
IPアドレスのネットマスクを計算しなさい、みたいな実務に関係ある問題もダメダメでした。
例えば、私が普段担当している仕事だと、ネットマスク?
255.255.255.0にしときゃ動くでしょ?みたいな感覚でした。
そこで、ネットマスク21ビットにしたときのIPアドレスの範囲は?とか聞かれたら、はぁ???という状態。
これが…これが基本情報処理技術者。
35歳の一人前の顔して仕事してる私…
悔しいし、恥ずかしいけど、通用しませんでした。
大学生が就職用に受験したりするらしいので、私は大学生に負けてる…。
特に午後試験の問題はひどかったですね。もう、ボロボロ。
私の薄っぺらなプライドが、ベリッベリに破れた瞬間でした。
屈辱感にまみれながら、解答を見て答え合わせ。
ショックなことに、解答を見ても解き方が理解できない。
もう、35歳にもなると脳の方にまで老化が回ってくるんでしょうか?
私の頭は、干からびてしまったんでしょうか?
繰り返しやることで、午前の正解率は90%以上まで向上しました。
なんていうか…使い回し問題が多いんですよね。
5年分の問題を何度も何度もやって、正解率90%。
ある意味、一度答えを見てるんだから当たり前というか、なんというか。
わからなくても、何回も何回も似たような問題をやってればフィーリングがつかめてきます。
開発系の人ならわかると思いますが、
サンプルプログラムを幾つか動かすと、コツがつかめてくるじゃないですか?
あんなノリ。
1つを深堀りせずに、似たような複数の問題を浅くやったほうが効率が良いみたいです。
午後の問題も7割くらいは解けるようになりました。
午後の問題は、「問題選択能力」が重要ですね。
得意な分野でも超難問が出たりしますし、
全然知らない分野でも、よく読めばすごい簡単だったり。
よく言われていますが、
午後は問題ごとに3分ずつ使って、どの問題を選択するか、慎重に見極めましょう。
結果、合格。
解き方を覚えるために問題をこなすのがポイントですね。
一時金、10万円ゲットしました。
うちの会社は、勉強嫌いの人が多いのか資格持ってない人のほうが多くて、
一時金高めなんですよ。
それでも、基本情報処理技術者試験は、「マネージャのたしなみ」として、取得している人が比較的多めでした。
他社の相場は、3万円とかなんですけどね。
基本情報処理技術者の資格って、転職の際にも意外とチェックされるので、未取得の人は今からでも取ると役に立つかも。
受験者数29,000人超、合格率は23%。
資格手当の金額は一時金20万円。
基本情報処理試験の半年後、応用情報処理技術者試験に挑戦です。
午後に記述式の問題が出てくるなど、多少の難易度はあがっていますね。
午前中は、ほぼ基本情報処理試験と同じようなレベルです。
基本情報処理の知識を覚えている間にやったので、勉強はスムーズにいきました。
受験者数は29,000人と基本情報処理技術者試験よりもだいぶ減りますが、合格率は23%程度とあまり変わらず。
午後に記述式があるとは言っても、大したことないんですよね。
よく読んで、易しそうな問題を選べばOK。
勉強方法は、過去問5年分をひたすらやる。
5年分やったら、最初にもどって繰り返す。
正答率が90%超えるまでやりました。
結果、合格。
一時金20万円ゲットです。
ネットワーク系試験の有名ドコロ、CiscoのCCENTを受験しました。
資格手当は一時金1万5千円です。
CCNAがCiscoの初級っていう位置づけなんですが、CCENTは、CCNAの半分だけっていう感じですね。
残り半分を取得すると、CCNA取得扱いになります。
Cisco系は極めるとネットワーク系エンジニアの強力なスキルになるんですね。
ただ、CCENTレベルだと、SEの基礎知識レベルなんだと思います。
(といっても、私の職場では、CCENT持ってる人は、ほとんどいなかった)
この試験、試験用パソコンを使って、実技もどきのルータ設定みたいな項目もあるんですよ。
Ping-tっていうサイトで有料コンテンツ登録して、通勤中のスマホでやりまくりました。
サブネットの計算が、瞬時にできなかったんですが、繰り返し解いていくうちにできるようになりました。
繰り返しってすごい。
実技(?)というかルータ設定系の問題も、最終的には正答率95%以上になったので、受験!
とあるパソコンスクールの別室で、パソコンに出題される問題を解いていく感じです。
サインペンと下敷きを渡されます。
どういう意図かは不明ですが、これが計算用紙代わり。
この試験で重要なのは、「わからない問題はすぐに捨てる」という判断力。
なんと、問題の中には点数に加算されない問題がまざっているんだとか。なんでそんなことすんだよ(笑)
また、問題は順番に出てきて、飛ばしたり、後戻りが不可。「この問題は後で解こう」なんてことができません。
出てきた問題は答えるか、諦めるかしか選択肢がないんですよ。
これ、ビビりますねぇー。
最後の問題を解き終わると、しばらくして「判定:合格」みたいなメッセージが画面に。
うううわっ!?ももももう、判定でた!!!
合格は良かったけど、判定出てからドキドキしたのは初めてだったなぁ。
実技系は、ping-tで出題される問題とぜんっぜん違ってましたね。
CCNAの問題集とかを解いたほうが良かったかなぁ…と後で思います。
この試験で…
一時金1万5千円ゲット!
※その後放置してたら、CCENT失効しちゃいました(笑)更新というか再受験が必要だったようです。
勉強時間は結構かかったんですが、一時金が安い!
うちの会社では評価が低い資格だったようですね。
ついに、IPAの高度情報処理技術者試験です。
資格手当の金額は、一時金20万円。
中でも、春・夏受験できて、比較的難易度が低いと言われている、情報セキュリティスペシャリスト試験。
勉強方法は、基本、応用と同じです。
ひたすら過去問を解く。
午後が勝負という感じですね。
文章題をひたすら解いていく。
午前1、午前2、午後1、午後2の4パートに分かれている、長時間の試験です。
トータル300分、5時間です。 長い!
結果…
敗北! 3点足らずで不合格!
うぉおおあおお!!
これは悔しかったですね。
また半年同じ勉強すんのかと思うと、イヤになりました(笑)
受験失敗のキズが癒えるまで少し待って、残り三ヶ月になったところで
試験勉強開始!
今回は、新たな過去問題集とともに、解説本を追加で購入。
解説本は、ポケットスタディですね。
試験をクリアするためのテクニックみたいなことも書かれてて、グッド!でした。
おお、受験のときの参考書を思い出すなぁ。
結果…
合格!正答率、80%以上!
一時金20万円ゲット!!
お金のこともそうですが、嬉しかったですね。
一回失敗してからの合格。涙が出そうになりました。
「入札案件に情報セキュリティスペシャリストが1名以上って条件があるので、プロジェクトに入ってくれ」
ということもありました。
2017年に名前が「情報処理安全確保支援士」に変わり、内容も変更になりました。
3年ごとの更新(有料)が必要になったんですね。
セキュリティ技術は日々進化してるんだから、例えば5年前に合格してたって使い物にならん、ということなんでしょう。
まぁー、わかるんですけど、有料で更新の資格は、取りづらいというか、資格手当の金額の割りに合わない気がします。
ついに社内の資格手当金がMAXの資格に挑戦。しかし、 社内で資格手当額が不自然に下がりました…。
当時、
勢いづいた私は、システム監査技術者試験にチャレンジする予定でした。
一時金の金額は、なんと50万円!
社内の誰も取得したことはないとのことでした。
問題集をぱらぱら読んだ私は、
「いける!」と思いましたね。
これまでと同じようにやればいいのだと。
が…、何故か会社の方で、資格取得の一時金に大幅な見直しが入り、
システム監査技術者試験の一時金は10万円になりました。
まさか、50万円が惜しいという経営者判断…?
いやいや、たまたまでしょう。そんな、笑点のざぶとんみたいなことがあるわけない。
だけど、私はおおいにやる気をなくしました。
だってさー、今まで誰もとったことがない資格試験の一時金が下げられる理由って、取られたら困るからじゃん!
そんな会社への不信感が拭えなかった私は、ダメだこの会社!早くなんとかしないと…と、転職を本気で考えました。
とは言え、転職は初体験。
私は何もわかってませんでした。
そんな私のズッコケっぷり、誰かの役に立てばと思ってまとめたのが、このサイト。
「あぁ…こんな人でも転職できるんだ」と、あなたのハードルが下がれば幸いです。
資格取得で報奨金がない職場が増えているみたいですね。それでも、スキルアップのためにと資格を取得するエンジニアは結構いるそうです。そんな状況に、やはり不満は多いみたいですよね。まぁ…いずれ転職するときのために、って考えれば多少はモチベーション上がるのかも知れません。