反抗的な部下(女性)の対応方法 承認欲求や配慮の方法
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反抗的な部下(女性)の対応方法 承認欲求や配慮の方法

反抗的な女性の部下

反抗的な女性の部下

反抗的な女性の部下

反抗的な女性部下というのはどういう人?

 

承認欲求が強い
女性部下の場合、上司に認めてもらいたい、頑張りを見てもらいたいという承認欲求から、反抗的な態度をとることがあります。 上司があまり見てくれないと感じると、反抗的になりやすい傾向にあります。

 

感情的になりやすい
思い通りにならないとすぐに感情的になり、反抗的な態度をとる女性部下もいます。 特に若い女性の場合、感情のコントロールが苦手で、それが反抗的な言動として表れることがあります。

 

自信のなさから強がる
実は自信がないのに、有能な自分を見せないといけないと思い込み、他人の意見に否定的になったり、反抗的な態度をとったりすることがあります。

 

周りとの違いに敏感
周りの女性と自分を比べて違いを感じ、落ち込んだり、無理に合わせようとして疲れてしまったりすることがあります。 それが反抗的な態度につながることも。

 

強いこだわりがある
自分なりのこだわりを持っていて、それが通らないとすぐに反発したり、反抗的になったりしやすい面があります。

 

女性ならではの点としては、承認欲求の強さや感情的になりやすい傾向が挙げられます。男性に比べて、人間関係や評価により敏感なため、そこから反抗的な態度につながるケースが多いようです。
また、女性同士の人間関係の難しさから、周りとの違いを意識しすぎて疲弊し、それが反抗的な言動に表れることもあるようです。

 

もちろん、男女問わず上記のような人はいますし、女性で上記に当てはまらない人もいます。あくまで傾向として考えるのがいいでしょう。

 

とはいえ、男性上司の場合、女性の部下に対しての対応には配慮すべき点も多いと考えられます。

 

女性の部下は承認欲求が強い?

女性は男性と比べると承認欲求が強い傾向にあると言われています。認められたい気持ちを満たすことで仕事のモチベーションが上がります。男性の仕事モチベーションは昇進や給料アップなどの論理的なものですが、女性は承認欲求ややりがいなどの感情的なものが大きいというのです。

 

しかし、一部の研究で「女性は承認欲求が強い」という説があるものの、一般的には性別による差は見られないというのが実際のところ。

 

  • 多くの研究で、承認欲求の強さに明確な男女差は見られていない。例えば、鈴木・菅原(2018)の研究では、承認欲求の2つの側面である賞賛獲得欲求と拒否回避欲求のいずれにおいても有意な性差は認められなかった。
  • 一部の研究では、女性の方が承認欲求がやや高い傾向が示唆されている。例えば、Instagramの利用に関する研究(2018)では、女性ユーザーの割合が57%と男性より多く、承認欲求の強さがSNS利用に関連している可能性が指摘された。
  • ただし、性差よりも個人差の方が大きいとの指摘もある。坂田(1997)は、リーダーシップ行動における性差は個人差ほど大きくないと論じている。
  • 男女の心理的特性の違いは、生物学的要因よりも社会的要因の影響が大きいとの見方が有力である。ジェンダーステレオタイプなどの社会的規範が、男女の行動の差を生み出している可能性が指摘されている。

 

承認欲求は男女問わず多くの人が持っている欲求で、程度の差はあれど評価されたい、必要とされたいという思いは誰にでもあります。承認欲求が強い人は何事にも一生懸命取り組むなどのメリットもある一方、強すぎると周りとの不調和を起こす可能性もあります。

 

また、自己顕示欲が強い若者が増加しているが、自己顕示欲の背景には他人から認められたいという承認欲求が潜んでいます。自己顕示欲と承認欲求は全くの別物ではなく、承認欲求は自己顕示欲の先にあるものと捉えられます。

 

性別の差はともかく、承認欲求が強すぎる部下が問題を起こすケースが存在するのは確かでしょう。

女性の部下は感情的になりやすい?

政府から出ている調査結果としては、以下のようなものが出ています。

 

女性部下が感情的になりやすいというのは、性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)の一種だと考えられます。

 

内閣府男女共同参画局の調査によると、「女性は感情的になりやすい」「女性は論理的に考えられない」といった性別役割意識が、メディアで見聞きすることが多いと指摘されています。しかし、これは実際の個人の能力や特性とは関係のない思い込みです。

 

ただ、男性から見ると、男性とは明らかに異なるロジックで怒りに至るように見えます。気持ちや感情面を重要視して、相手が全部悪いという論調になりがちなように見えるんですよね。また、相手が7割悪いけど、こちらも3割くらいは悪かったとか、相手が100%悪いけど今後のことも考えて五分五分ぐらいにしておこうという調整も苦手なように見えます。

 

もちろん、全ての女性に当てはまるわけではありません。

女性の部下が自信のなさから強がる

反抗的な女性の部下が自信のなさから強がる具体例としては、以下のようなケースが考えられます。

 

  • 自分の意見や提案に自信がないため、上司の意見に反対したり批判的なコメントをしたりして、強がっている。
  • 仕事の質に不安があるため、ミスを指摘されると開き直って反抗的な態度をとり、自分に非はないと主張する。
  • 経験不足から判断に迷うことが多いが、弱みを見せまいと上司の指示に「分かっている」と強気に言い返す。
  • 女性という立場に劣等感を抱いているため、男性の上司や同僚に対して必要以上に強気な物言いをする。
  • 自分の能力への不安から、同僚の手柄を横取りしたり、他人の失敗を大げさに批判したりして優位に立とうとする。

 

このように、反抗的な態度の裏には自信のなさが隠れていることがあります。上司は部下の言動の背景にある心情を汲み取り、適切なサポートや助言を心がける必要があるでしょう。

 

女性の部下が周りとの違いに敏感

反抗的な女性部下が周りとの違いに敏感になる具体例としては以下のようなものが考えられます。

 

  • 自分の仕事の評価や扱いが他の部下と違うと感じると、不満を口にしたり反抗的な態度をとる。例えば、同僚が褒められたのに自分は褒められなかったと感じると、「私の仕事ぶりは認められていないんですね」と皮肉を言ったりする。
  • 上司が他の部下とは違う接し方をすると、差別されていると感じて反発する。例えば、上司が他の部下には丁寧に接しているのに自分には素っ気ない態度だと、「私だけ疎外されている」と被害妄想的になる。
  • 同僚の方が優遇されていると感じると、嫉妬心から攻撃的になる。例えば、同期の部下が先に昇進すると、「なぜ私じゃないんですか」と詰め寄ったりする。
  • 自分の提案が採用されず、他の部下の案が通ると、自分の存在価値を否定されたように感じて反発する。会議で自分の意見が却下されると、「私の意見は大事にされていない」と拗ねたりする。
  • 上司が他の部下の失敗には寛容なのに、自分のミスは厳しく叱責すると、不公平だと感じて反抗的になる。同僚のミスには優しく接する上司に、自分のミスは容赦なく怒られると、「私だけいじめられている」と被害者意識を持つ。

 

このように、反抗的な女性部下は周りの部下との比較に過敏で、少しでも自分が疎外されていると感じると、反発したり攻撃的な態度に出たりしがちです。

 

反抗的な女性の部下に対する対応

上記のような反応は、女性に限らず男性でも見られます。

 

ただ、男性の上司としては、男性部下に対するのとは違う配慮が求められるでしょう。

 

反抗的な女性部下への対応は、男性上司にとって難しい課題だと思います。以下のようなアプローチが有効だと考えられます。

 

部下の気持ちを理解する努力をする
女性部下が反抗的な態度をとる背景には、上司への不満や不信感があるかもしれません。一方的に叱責するのではなく、なぜそのような態度をとるのか、部下の気持ちに寄り添って理解しようと努めることが大切です。

 

建設的なコミュニケーションを心がける
感情的に怒鳴ったり、高圧的な態度で接したりすると、部下の反発をさらに招きます。穏やかに、しかし毅然とした態度で、建設的な対話を重ねることが求められます。「あなたの言動によって、このような問題が生じています」と、客観的な事実を示すのも効果的でしょう。

 

適切な褒め方、叱り方を身につける
女性部下のモチベーションを高めるには、仕事ぶりを具体的に褒めることが有効です。一方、問題行動については、個人を非難するのではなく、行動そのものを指摘し、毅然と注意することが肝要です。

 

男女の特性の違いを理解する
一般的に、女性は共感性が高く、承認欲求が強い傾向にあります。男性的な論理的アプローチだけでなく、部下の感情に配慮したコミュニケーションを心がけることが求められます。

 

自らの姿勢を振り返る
部下が反抗的になる原因が、上司自身の言動にある可能性も考えられます。権威的で柔軟性に乏しい態度は、部下の反発を招きやすいでしょう。謙虚に自らの姿勢を内省し、改善の余地がないか考えてみるのも大切だと思います。

 

男性上司が、女性の部下と距離を詰めすぎると、セクハラなどの別の問題が出てくるケースもあります。女性の上司と連携することも検討するのが良いかも知れません。

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