部下を精神的に追い詰めてしまう上司の具体的な例としては、以下のようなケースが挙げられています。
感情的な言動で部下を追い詰める
過剰な業務負荷をかける
矛盾した指示で部下を混乱させる
感情的な言動で部下を追い詰めてしまうパワハラ的な言動には、以下のようなものが挙げられます。
身体的な攻撃
殴る、蹴るなどの暴行
物を投げつけて身体に当てる
精神的な攻撃
「やる気がないなら会社を辞めるべき」と退職を促す
「あなたの給料で業務職が何人雇えると思う」と侮辱する
「ばか野郎」「使えない」など人格を傷つける言葉
人間関係からの切り離し
意に沿わない部下を長期間別室に隔離する
集団で特定の上司を無視し孤立させる
過小な要求
管理職の部下を退職に追い込むため受付業務に配置転換する
このような言動は明らかにパワハラに該当し、法的にも違法と判断される可能性が高いでしょう。
関連)職場におけるハラスメントの防止のために|厚生労働省
部下に過剰な業務負荷をかける上司の具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。
このように、部下の能力や経験を無視して過大な要求をしたり、細かい点までコントロールしようとするマイクロマネジメントは、部下に過剰な業務負荷をかけてしまいます。
また、上司自身が自分の考え方や業務の進め方を押し付けたり、部下の意見を聞かないような態度も、部下のモチベーションを低下させ、結果的に業務負荷が高まります。
過剰な業務負荷は、部下のストレスを高め、離職へとつながる可能性があります。 上司自身の業務負荷も増え、組織全体の生産性低下にもつながりかねません。
ダブルバインドとも呼ばれる態度です。
実際、管理職になるとダブルバインド的な指示ってやりがちですよね。
部下同士で飲みに行ったときのネタとしてもよく出てきます。
上司が部下に対して矛盾した指示や要求をしてしまい、部下が混乱してしまう状況のことを指します。具体的な例としては以下のようなケースが考えられます。
具体例1: 報告の要求と非難
上司から「分からないことがあれば何でも報告しろ」と言われる
しかし実際に報告をすると、「いちいち細かいことを報告するな」と怒られる
この場合、報告を求められていながら、実際に報告をすると非難されてしまうため、部下は混乱してしまいます。
具体例2: 自主性の要求と指示の押し付け
上司から「自主的に考えて行動しろ」と言われる
しかし、自主的に進めようとすると「こうするべきだ」と細かい指示が出される
自主性を求められながらも、実際には上司の指示通りにしか動けないため、部下は戸惑ってしまいます。
具体例3: スピードと完成度の要求
上司から「とりあえず早く作業をこなせ」と急がされる
しかし、ラフな仕事を出すと「もっと完成度を上げろ」と指摘される
スピードを求められながらも、完成度も同時に要求されるため、部下は板挟みになり混乱します。
意図としては、「ちょうどいい感じにやってくれ」ということなんですが、これを指示するのはとても難しいです。
部下としても、「上司に従ってれば正解」だったのが、自分の判断が入ると間違えたときに責任を取るのが怖いんですよね。
なので、最初のうちは「わからないことは何でも相談してくれ」と伝えておいて、慣れてきた後も細かい相談が続くようなら、「今回は、自分で判断してみてくれ。どうする?」と指示を出すのが良いでしょう。