ITの特定派遣とは、派遣会社の正社員として常用雇用契約を結び、派遣先企業に派遣される働き方のことでした。派遣期間も無期限という点が一般派遣とは異なっていました。
ITの特定派遣は、2004年から2015年まで行われていました。IT業界ではエンジニアなどの専門職に適用されることが多く、派遣期間の無期限化や、派遣先企業での実務経験を積めるという点がメリットとして挙げられていました。
しかし、派遣先企業の責任が軽くなることや、派遣社員の待遇が不安定になるというデメリットも指摘されていました。
2015年には、労働者派遣法の改正により、特定派遣は廃止されました。これにより、IT業界における特定派遣は、2018年9月30日をもって完全に廃止となりました。
ITの特定派遣の廃止により、IT業界における派遣社員の働き方は、一般派遣に統一されました。そのため、派遣社員は、派遣先企業での実務経験を積みながら、正社員への転職を目指すという働き方が多くなっています。
ITの特定派遣の問題点は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
派遣先企業の責任が軽くなる
ITの特定派遣では、派遣社員は派遣会社の正社員として雇用されます。そのため、派遣先企業は派遣社員の労務管理や雇用契約の締結などの責任を負いません。
これにより、派遣先企業は派遣社員の待遇を低下させるなどの問題が発生するリスクが高まりました。
派遣社員の待遇が不安定になる
ITの特定派遣では、派遣社員は派遣先企業での実務経験を積むことができます。しかし、派遣期間が無期限ということもあり、派遣社員の待遇が不安定になるという問題点も指摘されていました。
派遣社員は、派遣先企業の業績や経営状況の影響を受けやすく、派遣先企業が倒産した場合などは、派遣社員の雇用も不安定になります。
偽装請負の温床になる
ITの特定派遣は、派遣社員が派遣先企業で直接指揮命令を受けられるという点で、請負契約と類似していました。
そのため、派遣先企業が派遣社員を直接雇用する形で、偽装請負を行っているケースが問題視されていました。
これらの問題点を解決するために、労働者派遣法の改正により、ITの特定派遣は廃止されました。
特定派遣は2015年9月30日をもって廃止されました。
特定派遣は、派遣会社の正社員として常用雇用契約を結び、派遣先企業に派遣される働き方のことでした。派遣期間も無期限という点が一般派遣とは異なっていました。
IT業界ではエンジニアなどの専門職に適用されることが多く、派遣期間の無期限化や、派遣先企業での実務経験を積めるという点がメリットとして挙げられていました。
しかし、派遣先企業の責任が軽くなることや、派遣社員の待遇が不安定になるというデメリットも指摘されていました。
2015年には、労働者派遣法の改正により、特定派遣は廃止されました。これにより、IT業界における特定派遣は、2018年9月30日をもって完全に廃止となりました。
ITの特定派遣の廃止により、IT業界における派遣社員の働き方は、一般派遣に統一されました。そのため、派遣社員は、派遣先企業での実務経験を積みながら、正社員への転職を目指すという働き方が多くなっています。