新卒で入社したIT企業は、業界でも有名なブラック企業だった。入社当初から長時間労働は当たり前、休日出勤も頻繁にあり、心身ともに疲弊していく日々だった。
特に辛かったのは、深夜3時まで続くコードレビューだ。徹夜続きで思考能力が低下し、レビューどころではない状態だったが、上司からは「妥協するな」と厳しく叱咤される。
そんなある日、深夜のコードレビュー中に信じられない光景を目にした。レビュー対象のコードを書いた先輩が、突然泣き出してしまったのだ。
「もう限界です...。こんな環境で働けません...。」
先輩は会社への不満を爆発させ、そのまま退職することを決意した。その姿を見て、私も同じ気持ちになりかけた。しかし、まだ入社したばかりで、すぐに辞めることはできなかった。
その後も過酷な労働環境は続き、体調を崩すことも何度もあった。それでも、何とか踏ん張って1年が過ぎた。
そして、ついに決断した。私も先輩のように、この会社を辞めるのだ。
退職理由は、長時間労働による健康上の問題と、精神的な負担の増加。上司に退職願を提出した時、彼は驚いた顔でこう言った。
「君は優秀だから、もっと会社で活躍できるはずだ。」
しかし、私は彼の言葉に耳を傾けなかった。ブラック企業で働くことは、私の将来にとってプラスにならないと確信していた。
退職して、ホワイト企業に転職したい。そして、心身ともに健康的な生活を送りたいと強く思うようになっていった。
システムエンジニアは、ソフトウェアの開発や保守を担当する技術者です。IT業界は人材不足が深刻化しており、システムエンジニアの需要は高まっています。そのため、システムエンジニアは残業が多く、プライベートな時間がないことが多いです。また、IT業界にはブラック企業が多く、給料が低く、残業代が出ないケースもあります。
システムエンジニアは、働いた分の賃金がきちんと支払われない場合もあります。納期が近いと心身ともに消耗するため、システムエンジニアはやめとけと言われることもあります。システムエンジニアは、開発のために長時間残業したり、休日出勤を強いられることがあります。システムエンジニアは、残業代が未払いになることがあります。
システムエンジニアは、やりがいのある仕事ですが、大変な仕事でもあります。仕事量が多く、残業も多いので、プライベートな時間がなく、心身ともに疲弊することもあります。また、ブラック企業に就職してしまうと、給料が低く、残業代が出ないなどの問題に直面することもあります。
ちなみに、働いた分のお金が出ないのは当然ながら違法。でも、「訴えたらどうなるかわかってるんだろうな?」という圧が強かったり、「みんな我慢してるんだから君も我慢しろ」という同調圧力などでなかなか改善されないというのが現状です。
システムエンジニアを目指す人は、これらの事実を理解した上で、自分の将来をよく考えてから決めるようにしてください。
未経験から始めるエンジニアは、新卒で就職する学生以外は、仕事をしながらITスキルを身につける必要があります。
就業時間中に時間をとってしっかり研修などを受けさせてくれるのは、一部の大手企業のみで、とりあえず他社への常駐などで「現場で覚えろ」とばかりに、いきなりチームに放り込まれます。そして、メンバーは皆、自分の仕事で手一杯なので放置されるケースも少なくありません。
プログラミングスキル以外にも、基礎的なプロジェクト管理スキルやセキュリティに関するリテラシーなど学ぶべきことは多数。はっきり言って仕事は無限にあるので、朝から終電までずっと仕事ということも少なくありません。とても、勉強する時間は確保できないと思います。
そのため、未経験でIT業界に飛び込む前に、ある程度スキルを身に着けておく必要があります。というか正直に「未経験です、何もわかりませんがやる気はあります」という感じで飛び込むと、安い給料で働くことが確定してしまうので大損ですね…。希望職種(SEやプログラマー、設計)にもよりますが、転職組はなにか武器になるスキルを身に着けてからの方が給与の交渉の余地があるでしょう。
ただし、IT系って未経験だと独学がめちゃめちゃ大変。例えば、プログラミングなどは未経験から独学だとめちゃめちゃ効率が悪いです。
ごくごく基礎的なことでわからないことがあった場合など、検索してもなかなかピンポイントに答えが出てこず、しょうもないことで何時間も無駄にしたりするんですね。ちなみに、これは仕事に入ってからもちょくちょく起こる話で、「コード1行なおすのにハマって、3時間使った」という話も聞きます。
わかってる人に聞けば一瞬で解決することも多いのですが、周りに教えてくれる人が居ない場合は、プログラミングスクールを利用する手もあります。
その際、「いつでも質問を受け付けてくれる」という質問サービスがついているものを選びましょう。「メンターサービス」という名前の場合もあります。
相手が身内の社員なのが社内SE。だから、問題が起こってもなあなあで済ませてくれるんじゃない?
と思ったら、逆に厳しかったりするんですよね。
予算とか関係ないから、無限に要求されるので、「適当に断る」というスキルを持っていないと、ずっと仕事しつづけることになります。
平日は、社員が使う情報システムが止まっては困るので、システム更改やメンテナンスなどは休日におこなうことも多いです。
それなのに、自力で利益を稼ぎ出す部署ではないため、他部署からの風当たりも強いんですよね。
よくSEの募集で「残業は月に◯時間程度」とか書いてあることがありますが、まぁー、あまり信用しないほうがいいでしょう。
基本的にSEを抱えている会社は、可能な限り働いてもらったほうが利益が出るので、一部の大手企業を除いて、極限まで仕事を詰め込まれることが多いです。
また、仕事を請け負うクライアントも複数同時が当たり前ですし、もしもあなたの仕事が早く終わっても、別のうまくいっていない仕事のサポートに回されるので、時間はいくらあっても足りません。
「できるだけ残業しないスキル」「目立たないタイミングでスッと帰るスキル」など、無駄な技術が要求されます…。
本当なら、割り当てられた仕事が終わった人から帰っていいはずなんですよね。外資系は、完全に「自分の仕事はコレ」っていうのが明確に決まってるところが多いですが、日本のフツーのIT系は、無限に仕事があるので、断れない人はブっ倒れるまで仕事をする羽目になります…。怖いですね。
案外、IT系スキルよりも、そういう仕事を中断して帰るスキルのほうが長い目で見ると重要かも知れませんね。