Pillow pythonとは?
PillowPythonとは、Python言語用の画像処理ライブラリの一つです。
PIL(PythonImageLibrary)として知られていたものを派生したもので、古いPILとの違いとして、Python3の環境への対応に加えて、Windows環境での高速なイメージ処理などが挙げられます。
Pillowを使用することで、Pythonで読み込んだ画像を自由に編集、加工し保存できるようになります。
また、任意のサイズに画像をリサイズや回転、フォーマット変換したりもできます。
Pillow pythonのインストール方法
「PIL」は「PythonImagingLibrary」の略で、画像処理ライブラリを簡単づけするためのPythonモジュールです。
Pillowは、pipコマンドを使用してインストールできます。
pip install Pillow
Pillow pythonの基本的な使い方
画像の読み込み
Pillowを使用して画像を読み込むには、Image.open()関数を使用します。
from PIL import Image
image = Image.open("image.jpg")
このコードは、”image.jpg”という画像ファイルを読み込みます。
画像の表示
Pillowを使用して画像を表示するには、show()メソッドを使用します。
image = Image.open("image.jpg")
image.show()
このコードは、画像をデフォルトの画像ビューアで表示します。
Pillow pythonで行える画像処理
Pillowでは、他にも画像のサイズ変更、保存、切り抜き、回転、反転、フィルター適用などができます。
画像のサイズ変更
Pillowを使用して画像のサイズを変更するには、resize()メソッドを使用します。
image = Image.open("image.jpg")
image = image.resize((200, 200))
image.save("resized_image.jpg")
このコードは、画像のサイズを200×200に変更して、”resized_image.jpg”というファイル名で保存します。
画像の保存
Pillowを使用して画像を保存するには、save()メソッドを使用します。
image = Image.open("image.jpg")
image.save("saved_image.jpg")
このコードは、画像を”saved_image.jpg”というファイル名で保存します。
画像の切り抜き
Pillowを使用して画像を切り抜くには、crop()メソッドを使用します。
image = Image.open("image.jpg")
image = image.crop((100, 100, 200, 200))
image.save("cropped_image.jpg")
このコードは、画像の左上隅から100ピクセル、右上隅から200ピクセルまでの領域を切り抜いて、”cropped_image.jpg”というファイル名で保存します。
画像の回転
Pillowを使用して画像を回転するには、rotate()メソッドを使用します。
image = Image.open("image.jpg")
image = image.rotate(90)
image.save("rotated_image.jpg")
このコードは、画像を90度時計回りに回転して、”rotated_image.jpg”というファイル名で保存します。
画像の反転
Pillowを使用して画像を反転するには、transpose()メソッドを使用します。
image = Image.open("image.jpg")
image = image.transpose(Image.FLIP_LEFT_RIGHT)
image.save("flipped_image.jpg")
このコードは、画像を左右反転して、”flipped_image.jpg”というファイル名で保存します。
画像にフィルタを適用
Pillowを使用して画像にフィルタをかけるには、filter()メソッドを使用します。
image = Image.open("image.jpg")
image = image.filter(Image.BLUR)
image.save("filtered_image.jpg")
このコードは、画像をぼかすフィルタを適用して、”filtered_image.jpg”というファイル名で保存します。
Pillow pythonとほかの画像処理ライブラリとの違い
Pillowと他のPythonの画像処理ライブラリとの違いは、以下のとおりです。
- 機能の豊富さ
Pillowは、画像処理を行うためのさまざまな機能を提供しています。画像の読み込み、表示、保存、サイズ変更、切り抜き、回転、反転、フィルタリングなど、さまざまな処理を行うことができます。
- 使いやすさ
Pillowは、使いやすいAPIを備えています。画像の読み込みや表示は、Image.open()関数とshow()メソッドを使用するだけで簡単に行うことができます。
- サポートされている形式
Pillowは、さまざまな画像形式をサポートしています。JPEG、PNG、GIF、BMP、TIFFなど、多くの画像形式を読み込み、保存することができます。
- パフォーマンス
Pillowは、高速な処理を実現しています。大量の画像を処理する場合でも、Pillowを使用することで高速に処理することができます。
他のPythonの画像処理ライブラリには、以下のようなものがあります。
- OpenCV
OpenCVは、コンピュータビジョンや画像処理を行うためのライブラリです。Pillowよりも高度な画像処理を行うことができます。
- Scikit-image
Scikit-imageは、機械学習や画像処理を行うためのライブラリです。Pillowよりも高度な画像処理を行うことができます。
- matplotlib
matplotlibは、グラフや図表を描画するためのライブラリです。画像の表示や処理を行う機能も備えています。
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